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(作者はわかりません、ネット上の拾い物です)
脳梗塞を起こす3日前に、閃輝暗点(せんきあんてん)に襲われました。↑のチェシャ猫みたいなものが目の前に現れる現象です。
チェシャ猫を創造したルイス・キャロルも、「歯車」を書いた芥川龍之介も閃輝暗点患者だったようです。
ウィキペディア「閃輝暗点」
http://http://www.youtube.com/watch?v=q1sXbdaIB-g&feature=related
こういうものです。これはチェシャ猫の口の形に似てますが、私に見えていたのほぼ円で、こんなにカラフルではなく、プレデターの光学迷彩のようなギラギラジラジラしたものでした。
↓の錯視の図柄の、形や動き(見え方)にとても良く似ています。ただ、真円ではなく不定形、縄の端と端を結んだようなヨレヨレの円でした。
北岡明佳の錯視のページよりお借りした画像です。長い時間観るとクラクラしたり頭が痛くなるかも知れませんのでご注意ください。
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もうひとつ。こちらにも似ていました。
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こういうものに視界を数十分間遮られるのです。私が観ていたのはルイス・キャロルの三日月型ではなくて、芥川が観ていた「歯車」なんだと思います。芥川はその歯車を幾つも同時に観ていたようですが、私はいつも一つでした。
実は、10年くらい前から数回経験していました。この日記にも書いたことがあります。2004-08-10 「深海魚化してるらしい」 いやはや呑気なことであります。多くは偏頭痛の前触れとして起きるらしいのですが、私にはそのような苦痛はなかったので、ついつい病院へ行きそびれていたのでした。
初めてそれが目の前に現れたときは、たしかに気味が悪いし、目の病気だろうから怖くもありました。でも、ギラギラは数十分で視界の外に出ていってしまい、あとは何事もないし、不思議な光景をもう一度観てよーく観察したいような、なぜならば、ちょっと懐かしいような、知っているような、深い記憶の底の忘れかけた何か大切な徴のようだったからです。
それにしても一番怖いのは目を瞑っても観えることでした。ということは目の病気ではないわけですね(視神経ではあるかもですが)。それに「見える」というよりは「感じる」、「感じる」というよりは「観じる」と表記したほうがしっくり来ます。なんか宗教っぽいです。大袈裟に言えば観世音な感じ。
「頭痛を伴わない場合は、まれに脳梗塞、脳動静脈奇形、脳腫瘍や、血栓による一過性の脳循環障害が原因である可能性がある。」とウィキペディアにも書かれていましたから、全くその通りだったわけでしょうが、そんなことより、ルイス・キャロル伝いに色々と思い当たることが出てきて、連想妄想の鏡の鎖が視野の外へと拡がってゆき、わくわくしてしまうきょしゃーんでありました。南無観世音-人-(ぼちぼちつづく)