2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

閃輝暗展(音楽編その5

ラヴェルの組曲『鏡』より「鐘の谷」あかねさす真昼のパリの屋根の谷に教会の鐘が鳴り渡るその時、どこぞの屋根裏の窓にでも反射する光が引き金になったか、閃輝暗点が始まる。窓も扉もカーテンもブラインドも全て締め、耳目を塞いで寝床に潜り込むが、鐘の…

閃輝暗展(音楽編その4

ラヴェルの組曲『鏡』より「道化師の朝の歌」人により、閃輝暗点やその後の偏頭痛が睡眠中に始まることがあるそうです。この曲はそれではないかと思います。偏頭痛の痛みによって目覚める絶望を、ラヴェルは自嘲的に描いたのではないかと。脈動のようなリズ…

閃輝暗展(音楽編その3

ラヴェルの組曲『鏡』は5曲で構成されています。順が逆になりましたが、今回は「蛾」と「海原の小舟」を。1.蛾(Noctuelles) 2.悲しげな鳥たち(Oiseaux tristes) 3.海原の小舟(Une barque sur l'océan) 4.道化師の朝の歌(Alborada del gracioso) 5.鐘…

閃輝暗展(音楽編その2

ラヴェル作曲:組曲『鏡』より「悲しき鳥」 迷いの森の暗闇で、鳥はそこから抜け出すすべを持たず、ただただ悲しく泣きながら闇雲に右往左往するばかり。 まるで、人麿の歌のような孤独。周りの誰にも観えない幻を、ひとり暗闇で視る絶対の孤独。 あしびきの…

閃輝暗展(音楽編その1

このところ、また閃輝暗点について考えています。それで前記事にこれまでのログを纏めてみました。私の閃輝暗点について書いた頃から、閃輝暗点ってラヴェルのボレロだなって思ってました。と言いましても、それはラヴェルが閃輝暗点から着想を得たのだろう…

閃輝暗点(これまでのまとめ)

チェシャ猫:描き人知らずこれまでの閃輝暗点とその周辺についてのログ 私の閃輝暗点 閃輝暗点(その1) 2011/01/15 その2)カンディンスキー 2011/01/22 その3)ダリ 2011/01/23 その4)ピカソ 2011/01/25 閃輝暗展 閃輝暗展とでもしてみよう 2011/01/26 閃…