黒ちゃんとお別れしました

お気に入りの場所に、もう黒田くんはいません。

隻眼の黒猫、黒田六郎太が先月の27日に昇天しました。これ以上は無いくらい穏やかな最期でした。

黒ちゃんは最期の最期まで優しくて甘えっ子で、わたしの指を肉球で握ったまま逝きました。

'96年深夜の小牧、刈り入れの終わった田んぼの真っ暗闇から「タスケテー」って、しんさん@夫を呼んだ黒猫の右目は飛び出していました。しんさんの手のひらに乗っかって、見える片目で未来のオトーサンを見つめながら車に揺られて名古屋までやって来たのです。

次の朝、眼球摘出。そして我が家のコになりました。恐ろしい痛みだったでしょうに、麻酔が解けても彼はゴロゴロゴロゴロ喉を鳴らしていました。ポーちゃんにはちょっと畏れられ、みぃみぃには愛されて育ちました。

痛みを忘れる術を身につけたのか、片目のため遠近感がつかずに色んなところにぶつかるのですが平気でした。うっかり尻尾を踏まれても知らん顔。


もう、乾物置き場の扉を開いても「オカカチョーダイ」って来ません。私たちが外出するときも玄関で送ってくれません。帰宅しても「オカエリー」って言ってくれません。そんな生活にまだ慣れることが出来ないでいます。

でも、新しい年が来る前に、ネット上で、リアルで、黒ちゃんを可愛がってくださった方々にご報告しておきます。どうもありがとうございました。


三匹ともいなくなっちゃった。