kyopin2011-01-22


Tiger
F.マルク
閃輝暗点にはネコ科が付き物?
カンディンスキー作だと思ってましたが、彼の仲間である青騎士のフランツマルク作でした。謹んで訂正します。2011/1/24)



この記事は、2011-01-15 閃輝暗点 の続きです。
Google 閃輝暗点の画像検索ページ


私のと、色や形がまあまあ似てる動画
http://http://www.youtube.com/watch?v=ZrrviW0Od-w&feature=related


私の閃輝暗点をできるだけ正確に記録しておきたいと思います。上手く絵を描けたり、動画を作れたらもっといいのですが、取り敢えず文章で。


まず焦点に、針の先が太陽を反射しているようなプラチナ色の閃光がでます。その極小の光は少しずつ大きくなりジラジラと輝き始めます。さらに域を広げながら陽炎のように揺らめき、どんどん大きくなってドーナッツ型になり、さらにゆっくり大きく拡がって視界を妨げます。


ドーナッツの穴の中央は真っ黒か深紫か、反対色の黄色も含まれているような、チカチカと銀色の星が瞬いているような、太陽を直視してしまった時の幻惑、残像のようです。


しかし、ドーナッツが大きくなるにつれて幻惑の穴も大きくなり、晴れ上がってきて現実の景色を判別できるようになりますが、穴の真ん中には真っ暗い点が残ります。


ドーナッツの円はどんどん拡がっていきます。大きくなるほどに、真円ではなく不定形な円というか輪になっていきます。輪は四角と三角で構成されているようで、プレデター光学迷彩のような透明感のある銀色っぽい輝きを放っています。


鏡のモザイク、水銀の膜、ひび割れた硝子、雲母、ブラウン管に水滴がついた時の屈折、水の底から見上げた太陽、そのような光です。


輪を構成する四角と三角の輪郭はギラギラと滲んでいるので視界を遮りますが、輪の外と、輪の内(穴)の暗点以外の部分は見えています。ギザギザの光の輪はどんどん拡がり、数十分後には視界から出て行き、閃輝暗点は終わります。


だんだん拡がっていく感じが似てます。
http://http://www.youtube.com/watch?v=gV_37cao38U&feature=player_embedded




弧における多くの尖端  1927

V.カンディンスキー
間違いなく、この人も閃輝暗点者だと思います。
彼の場合は輪の切れ目が左にあるようです(「つ」の向き)。私のはほとんど輪が閉じているのですが、切れそうな細い所は右にあります(「C」の向き)。




「円と点」 1939

タイトルからして、そのものです。同じものを観たのだわぁ。


2月に愛知県美術館で展覧会があるので、本物を拝んでこようと思います。


それにしても、この絵の暖かさと幸せ感はなんだろう。。閃輝暗点中に、もっと観ていたいと思ったり、それに襲われなくなってからも、もう一度観たいなぁって思うのですが、怖いのになんだか懐かしいようなあの記憶のような物と似てます。それともただ、同じものを観た人がいるという安堵感かしら。


カンディンスキーの画像を探していて行き当たったこちらの方「陽差しは日々発酵し」が、その絵をめぐって混迷してらっしゃるのですけど、閃輝暗点を教えてあげたい。これを老婆心というのであらう。


こんな時に限って、トラックバックの相性が悪いらしく、送信できないのねぇ。。