私はチッカーウォッチャー

kyopin2012-04-01

鼻の付け根にシワを寄せてイーンだ!とか、アッカンベーとかを大人になってもやりたくして仕方なくて、止められない人がいます。それをトゥレット症候群といいます。

私は子供の頃から軽いチックがあります。目や眉をクシャっとしたかったり、唇を裏返したかったり、あとは指ポキとか。無意味な咳払いとか。

チックには、石原都知事のお目目パチパチや私のような顔に出るもの、ビートたけしや、ぼんちおさむちゃんみたいに体の動きに出るもの、あと、咳払いやアッアッという小声など、鼻や口や四肢などから妙な音を出すもの、会話と無関係な決まり言葉や叫び、汚い言葉を吐くものなど、音声のがあります。このようなチックを起こす子どもは少なくないのですが、大抵は大人になるころに消えるのだそうです。

チッカーは珍しくはありません。無くて七癖っていうくらいですから、そう言われるとって、心当たりのある方も少なくないと思います。どれも根っ子は、やっちゃいけないこと、やらないほうがいいことをやってしまう衝動を理性で止められないというものです。

でも、意思で止めることが殆どできない「クシャミ」や「シャックリ」より、しばらくの間なら意思で止められるけど、ずっと止め続けることはできない「瞬き」に似ています。

私は幸いなことに軽いものですけど、それでもずっと悩みの種でした。過去形なのは、まぁ軽いし、それなりに付き合えるようになったからです。

でも、私のように大人になっても残っていたり、いくつもの症状が重なったり、あまりに奇異な症状だったり、我慢できる時間が短かったり、ほとんど我慢ができず四六時中やり続けたり、体力を使い尽くすような強い症状ですと社会で生きていくのがとても難しいと思います。

このような症状は、トゥレット症候群と名付けられています。


サウスパークのカートマンが解りやすく説明してくれてますが、英語版で、しかも短いヴァージョンしか見当たりません。


全編、日本語字幕版は、こちら、FC2で見られます。ニコ動からの転載なのでコメントが流れます(一般的なトゥレットの認識がよく解っていいかも)。


実は昨日、このトゥレットの強烈なキャラクターをYouTubeで見ました。お笑いコンビのプラスマイナス岩橋良昌という人。前にEテレで統合失調患者がその疾患をネタにする漫才を観てびっくりしたんですが、とうとうトゥレットもかと、なんて良い世の中が来たのだと思います。


関西では彼はもうだいぶ有名になってるみたいです。でも視聴者はどう受け止めてるんでしょうね。はっきりと「不快」とか「キチガイ」って書いてあるのも見ました。

たとえばここ、悪徳不動産屋の独り言「TV業界から消えてほしいタレント」

そりゃそうですよね、気味悪いですよね。カートマンのように質の悪い嘘かもしれないし、どこまで本当でどこからネタなのかわかりませんし、疾患をネタにし、笑いものにすることへの不快感もよく解ります。

でも、同病としては、閃輝暗点アリス症候群も、このチックやトゥレットも知ってもらえること、隠さないで普通に話せ、あるいはネタにして笑える世の中のほうが住みやすいとも思うのです。

そうそう、そのブログで紹介されているTV番組の紳助さんも、鼻の奥をクンって鳴らすチックだと思うのですが、ご本人にはその認識はないのかしらあるのかしら。


さかなクンショーケンもそうじゃないかなぁ。近頃では、モデルのローラちゃんの舌出しやら変な手の動きやほっぺ膨らましや、喋った後の「んふふ、はーい」も。

たしかに、芸?の中に取り入れるのが一番、共存しやすそう。大っぴらに衆目に晒せる安心感は喜びだと思います。北野監督の暴力映画もそんな感触がします。

かつてない芸術にまで昇華したのはマイケルジャクソンじゃないかしら。彼の、股間に手を当てたりホーって叫ぶのや、あの異様なほど機敏な動きもチック症が根底にあるのではないかしらって考えると、誇らしくもあり楽しくなってもきます。



上の方で、四肢の動きのチックの例で「アダモちゃん」と書きましたが、「ぼんちおさむちゃん」に書き換えました。ちょっとお二人を混同していました。アダモちゃんの(篠崎さんでしたっけ?お名前失念)方は、チックかどうか分かりにくいです。