単独行動

一人で行くさ

群れで暮らすのは猫族の中ではライオンさんだけで、
基本的に猫はひとりぼっちで生きます。
で、イエネコさんたちも一応、単独行動が普通なのですが、
たまに猫集会を開くわけです。

ニンゲンの側で楽ちんして暮らすようになってからの
大切な習性なのかしら。
豹や虎がそんなことをしているとは聞いたことがありません。

時々、生まれた町を捨てて新天地を探しに行く強者がいますが、
流れ者の彼も、立ち寄る先々の猫集会に顔を出すのかしら。
「お控えなすってンごろにゃん」って挨拶して、
集会の一番外側（新入りの位置）にちょこんと座って
その町の情報収集をするのかしら。
渡り歩いて来た町の様子を紹介したりするのかしら。

何年前だったか、
ある日、行方知れずになっていた通い猫のハテナ（しっぽが？の形の黒猫）がベランダの隅にうずくまっていたことがあります。
餌とりが上手くいかなかったのか、痩せこけていました。
2-3日、ベランダでじっとして、ぐわんと水を補給して、
元気になりましたが、また、いつしかいなくなりました。

そのハテナの親はシャープかヘチャのどちらかでした。
この二匹は最後の最後まで姉妹で行動していました。
そんなケースも地域猫の間ではこの頃、
珍しくなくなっているそうです。
生き方が少しずつ変わってきているんですね、猫も。