音楽の効能書き

kyopin2007-03-13

癒しちゃろうかぁ?


今年はノルウェーグリーグの没後100年、フィンランドシベリウスの没後50年で、北欧音楽ブームになるのかなぁなんて思っていたのですが、去年のモーツァルトのような喧しさはなさそうな気配です。


モーツァルトは昔から癒し系として有名ですけど、乳牛に聴かせるとお乳の出が良くなるとか、植物に聴かせると成長が早くなったり、より綺麗に咲いたり、より美味しい作物になるとか。猫だって音楽は好きですから、そういうことがあることは楽しいなって思いますが。。


しかしこの頃はとうとう、仕事の能率が上がるとか、心だけでなく身体の病気が治るとか、頭が良くなるとか、万能のようなことを聞くようになりました。んな、ばなな。


グリーグシベリウスも、BGMとしてもとても気持ちの良い音楽が沢山ありますから、モーツァルト効果第二弾みたいに使われたらちょっとイヤだなって思ってます。こんなのもあります。あの波動ビジネスの「水からの伝言」のシリーズ。
DVDブック 水と音楽 癒しのメッセージ


それによりますと、今年百回忌のグリーグペールギュント組曲「朝」は、<肺/向上心>ですって。それは肺の病気が治ったり、向上心が沸くという意味なのかしら。曖昧な書き方ですけど……たぶん、そう思わせたいんですよね。うははぁ。たしかに冒険者ペールギュントは肺も丈夫だろうし、向上心というか、欲に正直な脳天気野郎ですけど、あまりにも直裁な効能ですこと。


iぢ@夫が先日、またお腹が痛くなって(前回の騒動http://d.hatena.ne.jp/kyopin/20050508)、久々にきょしゃーん救急車しましたところ、大きな胆石があることが判明しました。どれどれ、胆石はっと、、、バレエ「眠れる森の美女」〜パ・ダクシオン(チヤイコフスキー)< 胆のう/信念>だそうです。彼は間違ってもチャイコは聴かないだろうな、あれ?『胡桃割り人形』NATROCKERは好きだったかしら。


それにしても、<チヤイコフスキー>という表記が、ちと笑えます。あら?グリーグも<グノーク>になってるし、あらら?マスネも<マネス>になっとるがな。なんじゃこりゃ。恐ろしく杜撰な。HPだけじゃなくて、現物にもこうクレジットされてるのかしらん。まさかね。


Iぢ@夫は、四月に入ったら胆嚢摘出手術を受けるのですけど、チャイコを聴いて治るのならいいよねぇ。