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人面猫?/岡本太郎
久しぶりに楽しいドラマに出会えました。NHK土曜ドラマ「TAROの塔」。かの子役の寺島しのぶ、その夫の田辺誠一(怪しくて大好き)をはじめ、常盤貴子,小松左京役のカンニング竹山,西田敏行,平田満,余貴美子,と、配役もいいし、スパイダースの「フリフリ」なんて的を得た選曲で60年代の空気感もいいし、大正時代の美術や衣装も凝ってるし。
それになにより大好きなはい島邦明の音楽がイイ。(はい島の「はい」は草冠に配)この方の名前をご存じない方もあると思いますけど、「世にも奇妙な〜」のあのテーマ曲の人です。
フジTVの深夜番組が面白かった頃、豊悦「NIGHT HEAD 」や「征服王」なんかでよくシビレさせていただいてました。
征服王
http://http://www.youtube.com/watch?v=PceOvERKxeA
いやはや、YOUTUBEって何でもありますねぇ。物凄く懐かしいです。いいわぁ、この音色。はい島色。
あまりTVを観なくなってるので、いいドラマを知らないだけかもですが、今年はNHK大河に膝カックンくらって、へなへなになっちゃって、あぁあ、この一年、日曜の夜が退屈だなぁって思ってたので、たとえ4回でも、この土曜ドラマは嬉しいかも。
相当マンガチックでも、大河の、のだめ江姫と豊悦オッチョ信長で耐性がついてるので大丈夫だし。
岡本太郎には、2005-02-13 「ふらくたるの舟から水晶の舟へ」で少しだけ触れたことがありますけど、それほど好きじゃないのに、作品を観ると、物凄くエナジーを貰えるんです。元気になるんですよねぇ。だから記念館にも一度は訪れたいと思っています。
ミロ(2011-01-30)に似てる目玉のモチーフが太郎にもあります(サインも似てます)けど、私はこの人のには、ミロのような閃輝暗点のメッセージは感じません。芸術家が芸術家を演じているような、セルフプロデュースのできるとても冷静な人、見えないものを観ようとした、いわば正常な人のように思います。
太郎が建てた、岡本かの子 文学碑(と猫)
この素晴らしい写真は、光画風景さんより拝借しました。
こちらは、豊悦オッチョら二十世紀少年達が立ち向かった太陽の塔
こういうのを許しちゃう岡本サイドは偉いですねぇ。
私は太郎の「人に伝わらなくていい」という言葉が大好きです。