名古屋帝大病院に贈られた梅

今日は梅を観に名古屋大学大幸(だいこう)医療センターへ行って来ました。


脳梗塞を患った後、この1Fの窓の内に二年ほど通いました(それ関係と大幸界隈の記事はこちら)

今日は半年以上ぶりです。窓の内で一緒に運動していた脳梗塞仲間や博士や修士たちと一緒に眺めて、桜にしては早いよね、梅にしては派手だよね、枝ぶりと色からは桃みたいだね、なんて喋りながら愛でた梅です。

ところが今年は、枝が随分打ち払われ、添え木が何本も掛けられて、すっかり枝ぶりが変わっていました。そろそろ寿命なのでしょうか。

南向きではありますが、建物の裏手にひっそりと植えられているこの梅の木は、南京政府の主席=汪兆銘(おう ちょうめい)の遺族から贈られたものです。


汪兆銘についてはこちらも詳しいです。汪兆銘 漢奸とよばれて

汪兆銘が亡くなって約一年後、名古屋は大空襲で壊滅しました。


左手は三菱重工の建物、右はナゴヤドームです。ナゴヤドームも元は三菱重工の敷地でした。戦中、このあたりは軍需産業の中心地でしたので空襲は一層厳しかったと聞きます。ナゴヤドームには平和を祈るプレートが掲げられています。

南京から贈られてきた千手観音も、この汪家の梅も、よくぞ今日まで生き延びてきたものです。