朧月に星の花



咲き始めました。このグラプトペタルム属「朧月」(たぶん)という品種は、遠い昭和の風景を思い出します。どこでも観られました。私の育った家にも居ました。右隣には真っ赤なアマリリス、左隣には黄色いダリア。なんという昭和な庭だったことか。

弁慶草という和名もあるのですから、きっと古くから日本に生息しているのでしょう。下町の長屋や小さな商店の軒下にも、お屋敷のテラスにも似合います。コンクリートにも煉瓦にも、うちのような古いアパートのベランダの、ちょっと錆が見えるこんな鉢棚にも。


この手前のは、上のとちょっと肉付きが違います。どちらが本当の朧月なのか、どちらもなのか、どちらも違うのか、私には判別できません。グラプトペタルムという属名も覚えられません。クラプトンのペッタンコ?ペダル踏む?…ま、いっかって。