明日は金環日食

曇りそうです。

小学生の頃、小学館の図鑑で知って以来、ずっとずっと待ってたのだから晴れてほしいものです。あの頃、2000年なんて、SFの世界でした。車が空を飛んでいるだろうくらいに思ってて。来てみればなんてことはない。

ぜひ、皆既日食を観たいと思って、三年前の七月に上海へ行って来ました。

前夜は大豪雨。いつぞやの東海豪雨なんてもんじゃないくらいの。大陸の梅雨明けはかくも盛大かと驚きました。あまりの凄さなので、こんなのはそうも長くは続くまい、きっと朝には晴れるだろうと思ったら、案の定、雨は上がっていて、ヤッターって思ったのに、いざ太陽が欠け始めたら、どんどこどんどこと真っ黒い雲がやって来て、さらなる豪雨。

でも、大雨の中、あ!今すべて隠れたって判るほど急に暗くなり、真っ暗からピカっと明かりが差し、今、ダイヤモンドリングだって体感できたり、それなりに感動しました。

その日の夕刻には晴れ上がり、なんとも残念でしたけどねぇ。脳梗塞を起こして一ヶ月も経たない時に、飛行機に乗るのは怖かったのに、この機会を逃してはもう観られないと思って強行突破したものの、あえなく撃沈でした。

でも、母の一番上の姉が夢のような時代を過ごしたという上海に上陸できたことには感慨無量でした。


蘇州の猫たち



上海の川上り。



脳味噌の一部を溶かしてしまった直後だったからか、精神状態も不安定で、ほんとうに彼の地に行ったのか記憶が曖昧です。たった三年前のことなのに何十年も昔のような、いつか観た忘れられない夢のような。この写真のように滲んで朧。



さて、明日の金環食、なんとか観られますように。