観れた観られた観れれた

名古屋では「レあまり言葉」だか「れ重ね言葉」が昔から有るように思います。昔というのは私が長崎から引っ越してきた昭和四十年前後のことです。

何かが見られないことを「みれれーせん」とか言うんです。普通に言う「見られない」よりも、もっと見られない感じ。大人でも使ってました。「みれれーせん」は「見られやしない」→「見ることが出来ない」です。子供心に変な言葉だなぁって思ってましたが、まぁ、名古屋弁なんだろうと若い脳味噌に素直にインプットしたことでした。

今でも女優の李麗仙さんをお見かけすると、李麗仙がみれれーせんと呟くのが私のお約束です。

さて、金環日食。東向きに開けているメタセコイア広場が良かろうと、行って来ました。歩いて15分くらいの近場です。欠け始めた頃、三々五々と人が集まり、すでにテントを張ったり、三脚を立てたり、カメラや日食グラスを覗きこんだりしている人もいます。少し厚い雲があります、さてさて観れれるかしら。


わーい、東の空の雲が切れてきました。


あっちじゃないってば。


そうそう、そっちが東。

素晴らしい金環が観られました。金環を抜けた後、一斉に小鳥たちが囀り初めて騒がしいのなんの。




三日月型の木漏れ陽を浴びる不思議。



チェシャ猫の大群がニヤニヤしてる櫻の園を、月の後ろを通り抜ける太陽を見上ながらゆっくり歩いて帰りました。嗚呼、観れれれて良かった。