少女≒猫≒おばさん その2

kyopin2004-06-04

どっちが偉いってワケじゃなく……


小4の頃だったか、
通知票の先生の所感欄に「女らしさに欠ける」と書かれて、母が担任に抗議に行ったことがありました。「わたくしどもでは男だらか女だからという育て方はしておりません」とかなんとか言ったらしいです。昭和40年代、そんな思想が日本にも入って来ていたんでしょう。


長い間、わたしはその担任より母のほうが正しいと思ってきました。でも、こんな衝撃的な少女の事件が起こると、もしかして、もしかして、、って思います。


思春期はホルモンのバランスが変わる時期で、更年期とよく似ていると思います。更年期のほうは大人ですから、覚悟もあり、それなりの対処も出来るのですが、思春期はただそっと見守られる程度で、そういえば何も対策がないです。自然なことで、しかも個人差の大きい不調って、他人はなかなか理解できないものです。


また、「思春期」という言葉が美しすぎるもいけないのかもしれません。難しい年頃なのよ、で、すまされ、当たらず触らずされている間に、体の中では戦争が起こっているのではないかしら。時に凶暴になっても仕方がないほどの。


それを抑えるものが何かあるはず。それが今、薄れつつあるのかも知れないと思いました。何なのだろう、抑制力になるものは。ひとつではなくて複合体ではあると思いますが、もしかして、「女らしく」や「男らしく」も、そのひとつかも知れないです。


女の子は野放図に育てると傍若無人、無敵の存在になるほど強くない?男の子は励まして育てないと、弱っちく優しすぎる人になりません? だから、昔の人は、女の子は「優しく」男の子は「強く」と言い続けて育ててきたのではないかしら。それで丁度よくなるのかも。


「男のくせに泣くんじゃない」「女は引っ込んでろ」とか、実に腹立たしいセリフでしたが、先人たちの素晴らしい智恵だったのかも、って思います。男女差別ではなくて、育て方に多少の区別は必要なのかもなぁ、と思うこの頃です。