冬は大豆だろ、きな粉だろ

kyopin2004-10-19

季節なんて関係ないやい、いっこくれ


昔は冬にアイスクリームを食べたり、ビールを飲んだりはしなかったと思うのですが、いったい、いつから、そうなってきたんだろうと鑑みました。


わたしが思いつくのは、不二家のアイスクリームケーキの誕生からじゃないかしら、ということ。だいたいからして、不二家の苺ショートのホール売りが、そもそもニッポンの食生活を覆したと思うんですよね。日曜の夜、ポパイザセーラーマンやディズニーアワーを観ると、間に不二家のコマーシャルが挟まってくる。ギンガムチェックのテーブルクロスに誕生ケーキ、それも、それまでに出回っていたバタークリームのバラの花つきのじゃなくて、生クリームの苺ショート。


ふんわりスポンジの上に生クリームを絞り出し、苺をはさみ、さらにクリーム、その上にもう一段スポンジ、そしてまた生クリームと苺がデコレーションされていく。あれを見てヨダレを垂らさない子はいません。大人達もまた、西洋風の家庭イヴェントに憧れ、不二家の苺ショートは売れに売れたわけです。


バタークリームは重いけど、生クリームは軽くて、核家族の少人数でも1ホール買ってきても大丈夫、という不二家の戦略は素晴らしい。バタークリームのほうがコストも手間もかかるしね。ああ、上等のバタークリームのケーキを少量、食べたい。


苺ショートが別段、珍しくなくなった頃に登場したのがアイスクリームケーキでした。暖かい部屋で食べるアイス。贅沢ですね。そういう贅沢に憧れた時代だったのかな。


苺はクリスマスからお正月にかけてが一番美味しくなるようにハウスでゆっくり栽培されるようにもなって久しいですが、わたしは胡瓜とかトマトとか、純然たる夏野菜を冬にはほとんど買いません。外食で残すほど厳しく律しているわけではないですが、どうも美味しいと思わないんですよね。ピクルスや缶詰のトマト煮ならいいのですけど。ああ、でも、冷凍の枝豆はおいしいですね、ビールと。おこたで(無い・・