ゲーム世代の闘争

kyopin2005-03-11

ふてぶてしいハエだ


もの心ついたときにはTVがあって、当然、テレビっ子として育ちましたが、TVばっかり観ているとバカになるって言われたもんです。で、佐賀の農家で生まれ育った継祖母は、本ばかり読んでると、ろくな人間にならない、嫁のもらい手がいなくなるって言われていたそうです。農村に出版物が入り込んできた時代の話。


日本のTV放送は戦後からこっち。ラジオ放送は大正の終わりからで、新聞は明治から。瓦版は江戸時代にもあったけど、全国へ同じ記事が発信されるわけではなかったんでしょうね。つまり、維新からこっち、マスコミの時代が始まったわけですね。インターネットが一般に普及したのはここ十年だから、まだまだしばらくはマスコミの時代が続くのでしょうけど、一方通行のマスメディアだけでなくなってきているのは、とっても革命的なんじゃないでしょうか。


面白くなってきました、ライブドアvsフジ。責任を持って、正確で公平な情報を送るのがマスコミのプライドなんでしょうけど、どうも、それを遂行しているようには思えないです。ネットの情報は一般人が発しているのがほとんどだから、いい加減なモノがありすぎて、それがイクナイってマスコミ病の人は言いますけど、そんなの、受け取り側が選べはいいこと。プライドバリバリのマスコミ報道だって、もう、鵜呑みにはしなくなってるわたしたちだから、大丈夫じゃないかなぁ。


情報の発信という特権を他メディアに渡したくないでしょうね。たかだか百年で出来てしまった特権階級が没落貴族になるのはそう遠くもないように思うのですが、どんなもんでしょ。権力の座は渡したくないですよね、そりゃ。なりふり構わず死守したいでしょう。ゲーム世代とラジオ世代の闘争だ。


そして、ホリエモンさんの作戦がまんまと成功して、メディア革命など起こして、帝王化して、そうねぇ、三十年くらいしたら、やっぱり彼も時代遅れな言葉を吐く、ただのじいさんに成り下がっちゃうのかしら。血や家柄は不平等だがお金は平等という考え方は、ラジオ世代、戦後世代の共通項でもあったはず。とにかく、オトナと闘う青年を久しぶりに見せられた感じで、時代がまた巡っているようで面白いです。