お散歩は楽しい

kyopin2005-04-29

覗く


お休みなので陽のあるうちにお散歩しました。このごろのお気に入りのコースは桜ヶ丘です。小学校の時に家庭教師のおにいさんが、行け行けと言っていた女子中高があります。近くを通ったことがなかったので、じっくり眺めたり覗いたりしました。なんとなく解るな、おにいさんが行け行けって強く薦めてくれたワケが。


小高い丘の上に、大学並に大きな敷地にゆったりしていて、その時間は部活の子たちしかいなかったけど、みんな小綺麗でさわやか。がんばって入れば良かったなぁなんて思います。水色っぽいセーラー服がどうもいやんだったのねぇ、、よし、がんばるぞ!っていう気になれなかったのねぇ、あの頃。


桜ヶ丘は昭和3-40年代に建ったお家も多くて、小さくてもモダンな洋風のお家がまだ建て替えられずに残っています。そのなかで一軒、随分長いこと空き家で、すっかり廃屋という趣の鉄骨の平屋がその学校の側にあります。屋根の高さの三倍くらいの棕櫚の木が、どうでしょ10本くらいあるかな。黄色い実のような花をつけていました。


門周りには君が代蘭がざっくざっくと繁っていて、お庭も洋風モダンです。両開きの小さな鉄の門は真っ赤に錆びて、かったっぽが壊れていて、一二歩、踏み入ってみました。幽霊とかもいそうな荒れ方。カーテンなどは下がったままで、ぼろぼろになってるみたい。家具ももしかしたらそのまんまなのじゃないかなぁ。茶色い木の肘掛けのあるようなソファとか、籐のテーブルやリードオルガンなんかも似合いそう。足踏みミシンとかね。


わたしは時々こんな風に、他人様のお家に執着するんですけど、いつも平屋で小さなお家です。そのお家も建坪25坪ってとこかな。どうしてかしら。もっと洗練されたお家や、ため息のでるようなお屋敷もけっこうあるんですけどね。雨漏りしそうな古くてモダンなお家が好き。ああ、入ってみたい、あの家。お金があったら買っちゃうかも知れない。(補修に何千万もかかりそう)