キッチンガーデン

kyopin2005-07-21

おじいちゃんの庭は柑橘系


父母からよく聞いたのは、野山でいろいろ狩り?をして鱈腹する遊びがあったということ。その遊びは夕餉のひと品になるほどのこともあったと言うこと。春は、わらび、ぜんまい、つくし、たけのこ。(これは今でも近所で御用達できるな)夏は、山桃、すぐり、こけもも、枇杷。(どれも無理っぽいし、見分けもあまりつかない)秋は、ぐみ、柿、山葡萄、アケビなどなど盛りだくさん。


あとは、名も知れぬ草も食べられるものがいっぱいあったそうで、いつか犬の散歩の途中、母がなにやらよく見かけそうなイネ科らしき雑草の茎を抜いて、綿みたいな穂の蕾をペロって食べたのを見て驚きました。いまだに、あれがどの草だったのか定かではないし、いつ頃が食べ時なのかもわからないままです。


犬の散歩で山歩き(ちょっと大袈裟)をすると、母はいろいろ知っていたものです。それを触ると臭い!とか、あれは乾かしてお茶にすると旨い!とか。草や木の葉や花や実や、野山には食べ物がたくさんあるようでした。もっとよく教えて貰っておけばよかったなぁって、今頃、後悔しています。


わたしはアケビも知らないなぁ。枇杷泥棒もしたことないです。でも、長崎の小さな庭には、いろいろ役立つものが生えていたことは知っています。まずは門まわりにお茶。新芽のころに日除けをすると、とっても上等なお茶になるし、花は山茶花を小さくしたような可憐。(ああ、山の茶花がサザンカなんだなぁ。サンサカかしら、ほんとの名は)。


生け垣には茘枝(れいし。今はライチっていいますね)。暗がりにはドクダミや雪の下や葉蘭(おむすびを包む葉っぱ)。おばあさんの庭には、これに、カモミールや紫蘇、木苺。おじいさんの庭には、金柑、朱欒(ざぼん)柿、桃、梅。まぁ、おじいさんは食べられるものを植えるのが趣味だったんですけどねぇ。。松などは植えない。。


庶民の庭は、観賞を兼ねた畑だったのかも知れませんね。今で言うキッチンガーデンかな。そうそう、おばあさんは曼陀羅華のことを朝顔って呼んでいたと思います。あれの種や葉っぱも生薬として使われていたのかな。何に効くのか知らないけれど。麻薬の類じゃなかったっけか??まさか、、おばーーちゃーーん。。。