暴徒を育てる常識人

kyopin2005-08-10

おひるね


五年生のスポーツ少女に「夏の特訓とかあるの?」って訊いたら、あっさり「ない」そうです。へぇ、そうなんだ。全国大会へ出るようなチームなのに、ふぅん。この頃の夏が暑すぎるからでもあるそうなんですけどね、一番の原因は、ご近所迷惑なんだからだそうです。


体育館ってよく響きますもんね。あの中を音がぐるぐる反響して、それが窓から抜けるわけで、そういう仕掛けはスピーカと呼ばれるものに似ています。で、ご近所から苦情が出ちゃうわけですね。うーん、殺伐とした世の中になってしまいました。


で、夏中、練習をすっかり休むわけにもいかないので、窓を閉め切ってやるんだそうです。体育館の中は50℃近くに達するらしい。。わーん、、。外で元気に遊ぶ子供が減ってしまった今、スポーツくらいさせてやってよって、外野は思います。


TVで湘南の爆音騒ぎをやってました。若い人たちが夜な夜な集まってきて、花火やら、ダンスやら、火祭りやら、二輪や四輪での暴走が朝まで続くので、住人たちがとても迷惑しているという放送でした。その若者たちも外で遊ばなかった子たちだろうなって思います。今頃、知っちゃったんだよね、身体で遊ぶ楽しさを。


裸同然の何人かで、大音量の音楽を流しながらダンスをしている女の子たちがインタビューされていました。「だって楽しいもん、踊っているときが一番シアワセー!!」って。うん、うん、そうなんだろうねぇ。単純でノリのいいリズムの音楽に、やはり循環系の振り付けがされていて、それを繰り返してたら当然トランスに入ってしまいますよねぇ。そりゃ、いい気持ちでしょう。


火もね、興奮します。爆音も、それから警察や消防のような官権に盾突くことも。その後に出来上がったカップルであんなことするのも、そりゃぁおもしろいでしょうねぇ。「アバンチュールゥ!」って叫んでた女の子もいました。懐かしい言葉だな、今でも使うのねぇ。。


子供時代にそのような単純な興奮(うーん、Hはちょと早いが)は体験しておかなくちゃいけないのだろうなぁと思います。子猫や子犬は遊び倒しますもんねぇ。とくに犬なんか、夜、寝られないほど攻撃してくるものです。お布団から足の先でも出してようものなら、最適の敵にされちゃいます。ほんとは群れで、仲間とやるんでしょうけどね。で、暑いお昼は、涼しい場所を探して、ぐぅぐぅお昼寝。それを繰り返しているうちにコミュニケーションの仕方や、ルールや加減を覚えてオトナになってゆきます。


体育館でスポーツしてる子供達に文句いわないでよ、ヒトのオトナたち。いいじゃん、夜中までやるわけじゃなし。身体を動かさせてあげてよ。未来の暴徒にさせないためにも。