灯りを消して

kyopin2005-11-06

薄暗いとドラマが見える


一人暮らしを始めた頃、時々母がやってきてお掃除やアイロンがけなんかを面倒見てくれました。あと、お袋の味的煮物とか作ってくれたり。家事万端なんでも出来る素晴らしい助っ人でした。そんな彼女は、戦前から戦後にかけての物のない時代に育ったせいで培われたもったいない根性と、それに相反する貧乏くさい大嫌いな矛盾を持ち合わせていました。


さてさて、一人暮らしなのだからと電気ガス水道、そういうものはケチらなきゃいけないのだと思っていたわたしの部屋は、いつも薄暗かったのです。夜、仕事帰りにやって来た母の最初の助太刀は「あービンボ臭いビンボ臭い」と言いながら部屋中の電気を点けて歩くことでした。ケナゲに節約してるのになぁ・・。


「水をケチるとキレイにならない。電気をケチると運が寄ってこない。」だそうです。ふむ。なんとなくそれは確かなようで、明々ザブザブ浪費をするようになりましたところ、なんとなく収入も上がり、人も集まってきました。ただバブルと重なってただけのような気もしますが。


その明々のクセは今でも続いていて、使ってる部屋以外もついつい電気煌々です。特にお手洗い&洗面所などはほぼ一日中点けっぱなし。ピアノ室もかなぁ・・。しんさんが消して回ります。。


しんさんは、出かけるときに忘れずに消して回ります。昨夜はわたしの部屋から一緒に出かけたのですが、その前に「はい!」って言って玄関横の洗面所のドアを開けられました。たまたま洗面所の電気が消えていたので、あー点けなきゃと思ってスイッチをいれましたところ、「はい!」という合図は、お手洗いの電気を消しましょうという促しであったようです。はぁ。


だって、一人暮らしで外から帰ってくると、お家が暗ーくて淋しかったんだもん。まぁ、犬はいましたけどね。で、一人暮らしで、過ごしている部屋以外が暗いと、ナニモノかが居そうで怖かったんだもん。まぁ、、犬が居ましたが。


ホントは、間接照明だけで、薄ぼんやり暮らしたいです。