食う泣く

kyopin2005-12-09

通ればリーチ!


小中学校時代、あまり学校へ行かないものだから家庭教師をつけられました。センセイは当然、優秀な大学生で、ちょっと団次郎帰ってきたウルトラマン)に似た、その頃流行のハーフ顔で、まぁ、好きでした。


父が麻雀好きだったので、幼少の頃より、あの音や手触り、意匠、仄かな香りには親しんでいて「おじちゃん、そこはローソ切りだよ」とか、適当に知ってる言葉を放ったり、♪たんやおちーといどらどらぁざんく!ざんく!♪なんて歌いながら卓のまわりをスキップするイヤな幼児でしたが、まだルールなどは全く知りませんでした。


で、そのお兄さんカテキョが、ちっとも勉強の相手をしてくれずに、麻雀ばかり教えてくれました。あの頃の大学生って、就職したときのためにも麻雀は必須だったんですよね。名古屋の学生街と言ったら、本山から八事のあたりなんですけど、古本屋さんの数より雀荘の数のが多かったように思います。いまはすっかり、ずらりと並んでいた古本屋さんも雀荘も、ほとんど見かけなくなりました。たまにあっても、まるで老人会みたいな佇まいです。


わたしはどうもギャンブルには向かなくて、せっかくの血と環境にもかかわらず、上手くはなりませんでした。そういえば、ポンの「食う」はこの字だとおもいますけど、チーの「泣く」はこれでいいのかしら。「鳴く」?「啼く」かな。


年代物の象牙の牌はどこへ行ったんだろう。食うに困ったときには売りなさいと言われてたんですけど。もっとイイモノ遺してくれ(泣