58年降りって・・

kyopin2005-12-19

ボスは現場にはでにゃい


おかしいなぁ・・小学校の時に積雪30センチだか40センチだかっていう記憶があるんですけど、58年ぶりの大雪だってTVが言う。。うーん、おかしいなぁ。わたしは手袋や長靴が嫌いな子だったので、授業をつぶして雪合戦とか雪だるま作りとかしてもらっても迷惑だったのを覚えていますが。


近所にトモコちゃんという同級生がいました。お父様がリキ入れているお庭が、それは素晴らしかったです。石造りの涸れ池や築山や、洋風の家屋に和風のお庭でした。で、ひとりっ子のトモコちゃんは雪が溶けるまでお庭に立ち入り禁止令を受けていました。


町中の雪が溶けて、灰色のぐちゃぐちゃになって、さらに姿を消した頃、トモコちゃんちのお庭のところどころに、消え残った真っ白い雪が光っていました。なーるほど、こういう時の流れを風流人は楽しむのだなぁと感心したものでした。でも、そういえば、その禁止令を発したお父様にも、お母様にも、会ったことがなかったです。


いつ遊びにいっても、ひっそりとしたお家でした。トモコちゃんは時々、「私ってご令嬢?」ってわたしに訊きました。「うーん、鍵っ子の令嬢っているかなぁ・・」「えーー!?私、ぜったい令嬢だと思うわ!」「う、うん、そうだね。お家、立派だもんね。髪を伸ばすといいかもね」。


トモコちゃんちはその後、ほんとにもっと立派なお家を建てて引っ越し、転校しましたが、また高校で一緒になりました。10才の頃に恋していたサイボーグ009を、6年後にもまだ愛していたトモコちゃん。「アナタはいいわね、人間の男に恋できて、私はほんと虚しい恋なの」おーーーーい、大丈夫かぁーーー。まだ二次元ヒーローに萌える現象の少なかった時代のことです。雪が積もるとあの子のこと、思い出します。