このごろ涙もろくて

kyopin2006-01-06

だからさ、こ~んにゃに凄かったんだってば


元々、涙もろいほうではあります。幼児の頃は父が毎朝、出勤するたびに、うぇ~~~~んと大泣きしていたものです。大人になってからも、犬猫が難儀していたりするとウワァァァンになります。年のせいでしょうか、この頃とみに酷いです。


今日はTV見ながら、二回泣きました。一回目は、豪雪の東北の町で、家に帰れない猫たちが役場の玄関に集まってきて、お役人さんが用意してくれたのであろうぐわんを震えながら食べている姿。


二回目は、先ほどの報道ステーション。指揮者の岩城宏之さんが、一夜に10時間かけてベートーヴェン交響曲を全曲演奏したという特集をやっていて、全九曲、それぞれちょろっとだけ流れるのですが、七番の2楽章の冒頭を2秒聴いただけで泣きました。うーん、それも滂沱の泪。あまりのことに泣きながら驚いていました。


30回にも及ぶ手術を受けた身体で指揮する巨匠と、ぐっとくるその曲想と、感動をあたえるぞ、という意気込みのナレーションに負けたわけではないのです。そういうのには割に強いの。とにかく、魂の籠もった演奏の切れっ端に泣かされたのです。しっかし泣かされてあたりまえだったかも。尋常じゃなかったです、あの演奏は。


ああ、七番の二楽章といえば、ショーンコネリー主演『ザルドス』の最後のシーン。どんどんコネリーがお爺さんになっていくシーン。最後にはしゃれこうべになっちゃうんだったかな。そのバックにずっと流れるの。お話しの中身はあんまり覚えてないんですけど、そこは泣いた泣いた。もう一度観たくなっちゃったなぁ。