Amといえばアマデウス
まぁその姿は桃太郎であります
今年、生誕250年のウォルフガング・アマデウス・モーツァルトのアマデウスというのは、その頃の音楽の都イタリーの言葉で、神に愛されるという意味だとか。ああ、なるほど、アモーレとかアーマですね。デウスは天帝ゼウスか。ふむふむ。(しらんけど、なんとなく)
例えば戦後、アメリカ文化がドカっと入ってきて、それをカッコイイと思った若い日本人が、ジョージ川口とかジミー時田とか、フランキー堺とか、ちょっと違いますが谷啓とか…名乗っていましたが、そんな感じなのかしら、アマデウス・モーツァルトも。いかにも芸人的でちょっと笑えます。
アマデウスはなにげにアマテラスですね。そのモーツァルト作曲の『魔笛』の主人公で、外つ国の王子様タミーノって、台本には日本の狩衣を纏っていると書かれているそうです。日本神話で大蛇が絡むお姫様救出劇といいますと、天照大神の弟・素戔鳴尊の八岐大蛇退治ですね。
素戔鳴尊の時代にはまだ狩衣はなさそうですけどね。あの天正の遣欧使節の少年達が狩衣姿でヨーロッパ人の前に現れていますから、遠い遠い国の王子様の衣装として作家シカネーダーの脳に記憶されていたのかもしれません。舞台が時代不明のエジプトってとこがまた、このところのきょしゃーんのぐるぐる世界的であります。
TVでですけど、狩衣に陣羽織姿の桃太郎風タミーノを観ました。かの実相寺昭雄演出の二期会公演です。カネゴンとかエレキングなどウルトラ怪獣もいっぱい登場していて、大蛇はほぼモスラだし、あははぁ、わたしは当然大喜びで観ましたが……賛否両論な気配も濃厚でした。