萩と牡丹

kyopin2006-03-06

おぼれるまで



啓蟄だということで、もぞもぞ這い出て来ました、ごきげんいかがでしょうか。お萩をいただきました。春に萩とはこれいかに。昔は春にいただくほうは、ぼた餅でしたよ、牡丹餅。で、秋がお萩。でも今は年がら年中、お萩ですね。ボタという韻がいやがられたのかしら、そんな気がします。


お萩といえば、丹波屋チェーンはなくなってしまったのでしょうか。5年くらい前まではわたしの行動範囲内に何件もあったのに、今は見かけません。餅米とうるち米の配分と、殺し具合と、甘さしょっぱさが絶妙で大好きでした。ちょっと大きすぎるのが厄介でしたけどね。


自分で作るのは面倒です。猫もしんさんも食べないから、ちょっとだけ作るというのも手間は同じだし、作ったことありません。お祖母ちゃんのにとっても似ていて、なつかしい味の丹波屋さんは貴重だったのに、悲しい。


それにしてもマタイ受難曲を聴きながらコーヒーにお萩、いや、牡丹餅をいただく幸せ。日本人に生まれて来てよかったなぁって思うひとときです。終曲が流れる前に食べてしまわなくては。泪におぼれてしまうから。