手に汗握りたい

kyopin2006-04-09

肉球に汗


ふとTVをつけたら、YOSHIKIさんが映ってて、なんかオーケストラとのリハ風景のようで、なんだろなぁって観ました。Xjapan(表記曖昧)解散後5年目にしての始動がクラシックとの融合だそうで、そのステージまでのドキュメントのようでした。


なんだかイイカッコしぃなところが見ていてこっ恥ずかしいので、ちゃんと聴いたことないんですけどね、いつまでもカッコイイ人を演じきっているのはプロだなっておもいます。昔の役者魂のような。


ところがところが、オーケストラをバックにピアノ協奏曲状態の練習風景が、めっちゃカッコワルイのです。おヘタだし。逆に見直してしまいました。こんなカコワルイ姿をドキュメントに撮らせるYOSHIKIさん、カッコイイ! 黒人女性のヴォーカリストを招いて、その衣装にも口を挟み、その他あれこれと拘る拘る。で、恥ずかしそうにテレ喋る。お幾つになられたのかしら、その吹っ切れ具合とビジュアル、とっても素敵だわ。なんだか、いつまでもついていくファンの方々の気持ちが少し解るようでした。


演奏会(と呼ぶのが似合いそう)の様子が映った頃、しんさんが部屋に入ってきて「韓流音楽かと思った」って。うーん、、、そうなんですよね、オーソドックスをさらに遡ったような、いまひとつふたつ、手に汗握れない、つまんない、新しいことなんもない。勿体ないことこの上なし。ギターを壊したりしてたけど、、それって、、、ま、いいや。現場で聴いているわけじゃないし、空気までは伝わらないから、しょうがないのかも。


ロックやジャズがクラシックに歩み寄って、クロスオーバーとかプログレとか出来てきたのが70年前後で、しかもとてつもない芸術に昇華したわけですけど、日本のロッカーではまだ追いつけないみたい、ちょっと淋しくなっちゃいました。


クラシック音楽は何百年もの間、ずっと民族音楽や世俗音楽とクロスオーバーし続け、プログレし続けてきた大樹なんですよね。今は行き先が見つからないのか、もうずっと長いこと迷走し続け、あまりファンがいないようですけど、72年デビューのクロノスクァルテットはクラシック側のプログレバンドと呼びたいです。『紫のけむり』、未聴の方にはぜひ聴いて欲しい一曲です。このバンド、クラシック畑のくせにビジュアルも良いです。タキシードなど召しません。紅一点、チェロのジェニファーさんなどもう、それはそれは愛くるしくモデル並です。今でも尚、お美しいの。
紫のけむり?現代の弦楽四重奏曲/クロノス・クァルテット


そこんところの足りないクラシックは、そこんところで損をしている気がします。だからというわけではないですが、YOSHIKIさんには期待したいんですよねぇ。やっぱり舞台って、たとえ純粋音楽でも観るものだと思うから。いえ、オーケストラ団員ひとりひとりが美男美女であって欲しいと思っているワケではありません。。総合的に美しければいいのです。白黒タキシードで勿論けっこうです。