もう本は買わない

kyopin2006-04-12

すべてが流れ去っていく へるぷ


FSSファイブスター物語の第12巻が三年ぶり出たので、読み始めたんですけどね、数頁でノックダウン。いつの何処の何の誰のどんな話に続くのやら、さっぱり解りません。大泣きです。まぁ、ここまでは三年ぶりだし、登場人物も多く、ややこやしいお話しなので、すぐについていけないのは、わたしだけではなさそうなんですけどねぇ、、既刊を読み直しても、まったく忘れていて新鮮なくらいなんですよね。それはあんまりです。


こんなことはよくあって、どうしてここまで忘れ去ることができるのか不思議なくらいです。大きく感動したとか、好きだったぁとか、そういう感触だけははっきり覚えて居るんですけどね、詳しい内容はとんと排水口の彼方です。もう本は買わなくてもいいかもしれません。もう一回、好きだったものを順に読んでいけば、全部読み終えないうちに、それではみなさんさようならと、あの世ゆきです。


シャワーされる犬猫の気持ちがわかります。彼らが歩んできた道のりの記憶を、飼い主という人間が、白い泡で包んで流し去ってしまうのです。なんという残酷でありましょう。シャンプーの呪いを消すがため、犬猫はなるべくくちゃい場所に身をこすりつけ、流された記憶を取り戻そうとします。しかし徒労。


わたしは何に身体を擦りつけよう。しかし虚しい。