マーマレイド

kyopin2006-04-28

だいしゅき


赤猫=虎猫のことを英米ではマーマレイドって言うみたいです。赤猫よりうんといい感じのネイミングですこと。あ、そういえば「みかん」と名付けられた虎猫は何匹か知り合いです。


晩柑類研究家をしていた何年か前に出会って以来、二度と見かけることがなかった“日向夏”にやっとお目もじできて、お口もじして、ちょっと飽きちゃったので、、(えっとねぇ、6個くらい食べちゃった)残った二つをマーマレイドにしようと、今、皮の渋抜き中です。上手くできるかなぁ。


それにしても不思議な蜜柑です。あのふわふわの白い綿ごといただけるんですよ。しかも、お醤油に合うの。つまりポン酢醤油ってことですけど、お魚との取り合わせが抜群。今日は豚シャブに合わせてみましたが、もうこれが良いこと良いこと。あ、ジュースだけじゃなくて、果肉ごと和えるのです、不思議でしょう。


子供の頃は庭に橙(だいだい)があって、鍋物のときには大活躍でしたけど、宮崎の人は日向夏なのかなぁ。そういえば、祖父の庭には朱欒(ざぼん)がいました。「有りました」じゃなくて、「居ました」って感じです。売り物のような大きさではなかったけど、夜、薄明かりにぼわんと浮いて、どこか妖怪な雰囲気でしたよ。


こわごわ窓から覗くと、お月様のようなまあるい顔がいくつも緑の中からこっちを観てるの。きゃー。取って食べたことはなかったなぁ。金柑を取って食べたらめっちゃくちゃ叱られたので、お祖父さんのこと、少し怖かったのです。どうも観賞用に植わってたらしいです。


それにしても食べられる実のなる木ばっかりだったけど・・。時期が来るまでダメってことだったのかしら。一緒に暮らしてなかったのでよく解らないままです。


朱欒のクラッセをちょこっと口にふくんで濃い紅茶をあとから飲むと、口の中で何十倍にも香りがたって、ものすごく幸せになっていました。今から思えばあれはロシアの飲み方ですねぇ。日向夏のマーマレイドが楽しみぃ。


しっかしこのマーマレイドmarmaladeという言葉の、なんとマァマレイドなことでしょう。甘えん坊でいられた頃の幸せ、そのまんまな。