若い燕を飼う
つき合い方がわからにゃい
行きつけのスーパーの軒下には、春になると拡げられた傘が逆さにぶら下げられています。毎年、燕が巣を作るので、ヒナや糞が落ちないようにとの養生のようです。
で、今日、ヒナが落ちていて、、、うわーん、おろおろ。若い店員さんの話によると、何度も巣に戻したのだけれど、ヒトの臭いがついているからか、もう親鳥は餌を与えず、巣から落っことしてしまうのですって。うわーーん。それで可哀想だけど放ってあるのだそうです。きっとそういうのは毎年のことなんでしょうね。
しょうがないからウチへ連れて帰ることにしました。別の店員さんが出てきて、うわーよかったぁ!って喜ばれたりしましたが・・。
で、少し離れた西山通りという古い商店街に小さな小鳥屋さんがあるのを思い出して、行ってみました。なんというかかんというか、壊れそうな長屋の一角で、道路に面した店先で、インコが「バカーー!!バカーー!!」って騒いでいました。
70代くらいの女店主に相談して、ミルワーム(生きてる、こわー)と水で溶く餌を購入しました。この店主曰く、スズメやツバメはヒナから飼うと巣立たないことがあって、空に放ってやってもすぐに帰ってきて♪ぴーちくぱーちく(お外は怖かったよーもう行かないよー)♪って報告するのだそうです。それからはお外は窓から眺めるだけになるとか。(というお話しを聞いている間にもずっと「バカーー!!バカーー!!」のしゃがれ声が絶えません。「デテケー」とか。。どんなお家に買われていたのやら、そのインコ。
それにしても、そのおばあちゃんったら、お肌がやけに柔らかそうで、シワひとつなく、つるつるで、ほんのり桃色していてお綺麗でした。たしか鶯の糞って美容薬だったとおもいますけど、いろんな小鳥の糞が顔にかかる効果かしらん。
家に戻って、さっそく餌やりを試みましたが、お水は飲んでも餌は食べません。もう夜になってしまったので眠そうだし、朝を待つことにしました。
ツバメのヒナの飼い方のページをみてみましたら、まずは飼おうとおもうな、拾ってくるなって書いてありました。飼うなら覚悟せよ、とも。拾って来ちゃったもん、、もう遅いよ。
野生の生き物を飼おうなんて、いけないんですね。運がなく弱いものは死ぬのもさだめ。見捨てるのも勇気なんだわ。つい、うっかり、可哀想で。育つかどうかもわからないし、育っても巣立てないかもしれないのに。ああ、とんだ思慮浅い行為をしてしまいました。
とかなんとか、六月が来て、誕生日を迎えて、きょしゃーんはわりに元気です。しばらく、若い燕を飼います。