さよならトミさん

kyopin2006-06-10

今朝、死んでました。
最後のごはんは昨夜、練り餌をお匙4杯だったかな。ひと口食べるたびにピピって啼いて、それはもっと頂戴って言ってるみたいで、やっと生きるつもりになったようにも見えていて。食べたあとは満足そうにこっくりこっくりしてました。


鳥の目蓋は下から上へ上がってくるんだなぁ、、とか、燕もふくら雀みたいにほわんと丸くなるんだなぁとか、少し知りました。


下に書いたブルグミュラーが風景を描いたものとすると、シューマンは子供のためのピアノ曲集(ユーゲントアルバム)で子どもの心象を音にしました。その中に「はじめての悲しみ」という曲があります。小さい人が初めて遭遇する悲しみ。これが、1ページの小さな曲で、音数もうんと少なくシンプルなんですけど、悲しみのこころが揺れ動く様がみごとです。


ああ、子供の頃ってそうだったなぁっておもいます。おもちゃが壊れたとか、お気に入りのビー玉をなくしたとか、友だちとケンカしたとか、金魚が死んだとか、そんなこんなの大人から見ると小さなことなんだろうけど、もう、当人にとってはどうにもならないような悲しみ。


トミさんは、とうとう窓の外にはでられなかったけど、今はブルグミュラーの燕のように飛んでいてくれたらいいな。わたしは今日だけ、シューマンが書いた子どものように悲しみます。