ワロスな老後

kyopin2006-06-21

もういいってばぁ


老人のケアセンターにお勤めの方が、童謡や歌謡曲を弾いてあげるとご老人が元気になったり、痴呆がはいってるひとも、お気に入りが流れている間は落ち着いていられるというので、もっと上手になりたいと、レッスンに通ってくれてます。


ねぇねぇ、ラテン聴かせろ、ジャズ聴かせろとか、あんたミスタッチ多いねぇとか、そういうこと仰るお爺さんとかはいないの?って訊ねたら、今のところ出会ってないそうです。平均年齢80ん歳らしいので、その世代は我慢強くて、人格が豊かな最後の日本人なのかも。一曲弾くたびに「上手上手」って拍手して貰うのだそうです。どちらがケア&サービスされているか解りませんねぇって、大笑い。


さて、わたしの年代が老人と呼ばれるようになったら、この和気藹々は一変するのじゃないかしら。なんていったって自分勝手だし、自己主張強いし。趣味嗜好を頑固に持ってる人が多いし。


先日も、NHKモーツァルトの癒し効果についての特番をやってまして、一日9時間、モーさんを流している老人施設が映ってました。落ち着きますよーって、お婆ちゃんが話してらしたけど、ほんとかしら?まぁ、耳障りではないから気にならないだけで、ほんとは東海林太郎美空ひばり藤原義江あたりを聴きたいんだけど、遠慮して仰らないだけじゃないかしら、などと思ってしまいます。


わたし、モーさん好きですけど、来る日も来る日も、一日9時間は耐えられないなぁ。かかる順番まで同じだったりすると苦痛かもしれず。たまにはメタリカ聴かせろやゴラ!なんて、絶対、我が儘言いそう。


しっかしモーツァルトって、4小節、ヘタしたら2小節ごとに気分が変わる曲も半数くらいあると思うんですけど、そういうのが混じっていても落ち着くのかしら。たとえばナハトムジークって、ナイトミュージック=夜曲っていう信じられない題名ですけど、あれってとっても情緒不安定だし、笑えちゃうから眠れないと思うんだけど、ほんとに癒し効果があるのかしら。不思議。