因果帝国3 アマデウスの応報

kyopin2006-10-26

酢辛波?辛酢波?


まだ病気の原因がわからず、ロクな薬もなかった時代、魔術や妖術をよくする人が、呪文を唱えながら踊って、つまり音楽で癒していたのでしょうね。「タランテラ」なんていう曲名も残っています、これはタランチュラに噛まれた?ときのお呪いの踊りだとも、苦しんでいる姿が踊っているようだとも、舞踏病だとも言われ、諸説有りますが、速い6拍子のリズムは、いかにも狂おしく踊り、お祓いをするまじない師を彷彿とする曲想です。


こどもたちがよく弾くブルグミュラーの「タランテラ」は、そのコンパクト版みたいで、もじょもじょと毒蜘蛛が這ってきて、ギャ!って刺すだか噛むだかするイントロに続き、激しい踊りが始まります。DmからDMに転調するあたりは、スッキリ毒が抜けて、はぁ楽になったわぁ…みたいです。エンディングは毒蜘蛛(イントロの音型)が、小さくなって遠くへ去っていきます。こども向きなので、そんなに恐ろしくはなく、どことなくユーモアもあって、スリルとサスペンスのショートショートです。大人向けならリストかな。こちらもユーモアたっぷりですが、音数は多くて、弾くのも聴くのもへとへと、ヘヴィな曲です。


現代では、音楽で病気や怪我を治すということはほとんどないですけど、心を癒すことには使われますね。そういう力が音楽にあることは、よーくよーく承知しています。


癒しならともかく、http://www.hado.com/shopping/cd&dvd/cd_mozart.htm ここみたいに、高速で聞くと脳が活性化する(なんでしょ活性化って、頭が良くなるってこと?)とか、もう、大嫌いです。一千万歩ゆずって効果があったとしても許し難いです。音楽をなんだと思ってるのかしら。そんなので商売しないでほしい。この録音をしたオケは、こんなことに使われることを承知しているのかしら。もしそうだとしたら、藤田東吾氏じゃないけど、恥を知れと言いたいです。


それでも、先日http://d.hatena.ne.jp/kyopin/20060928ちょっと書いた「水からの伝言http://www.ne.jp/asahi/aquarius/messenger/books_002.htm のように、モーツァルトは美しくてヘヴィメタは醜いとか、「ありがとう」は美しく「ばかやろう」は醜いと、音楽や言葉の善し悪しを他に決めて貰うなんて、サイテイじゃないかしら。そうやって、どんどん人の心を薄めて、本人に判断させないようにして、高いモノを売りつけようという商法なんでしょう。


モーツァルトは好きですけど、精神安定に悪そうな曲もいっぱいです。汚い言葉も使われています。まぁ、モーさんはトゥレット(チックのひどいやつ)で汚言症だったのでは?と疑われていますから、心から悪意を迸らせてはいなかったと思いたいですけどね。(心にもない汚い言葉を吐きたいだけの病気ね)


ヘヴィメタというジャンルごと全て否定されるのも乱暴すぎます。音楽を全く感じない人の発言としか思えません。こういう商売をした人たちへの応報は凄まじいモノがあるでしょう。モーさんの汚いもの地獄を、ヘヴィメタからは重低音金属ヴォイス地獄を。そして、黒革装備のロブたんの鞭に打たれるがよい。


わたしは水から教えて頂かなくて結構、自らの心で感じます。