ハロウィンが来たぞ

kyopin2006-10-31

お菓子をくれなきゃいたずらするにゃ


バブルの頃からかしら、ハロウィンを日本でもやるようになったのは。クリスマスは明治大正のころからハイカラさんや、モボモガさんたちが祝って騒いだそうですけど、庶民レヴェルでお祭り騒ぎをするようになったのは、やはり戦後ですよね、きっと。昭和三十年代の我が家にも安いツリーがありましたわ。


飾り付けて、靴下を下げて、サンタさんを待って、バタークリームのバラの花の乗ったケーキを食べて、七面鳥はないからチキンを食べて。でも、長崎時代はクリスチャンのみなさんに気を遣って、静かに過ごしなさいなんて躾られたものでしたが、ハロウィンってなによ。


ケルトのお祭りとごっちゃになった祭日のようですね。お化けや魔女がこちらの世界にやって来る日だそうで、ワルブルギスの夜とどう違うのって思います。ワルブルギスはメイディの前夜祭ですね。こちらではメイデイって労働者の祭典っぽくて、ああ、父は毎年その日はお休みで、労働闘争には出かけずに、お休みを満喫していたかも。子どもは学校があって、静かだしね。でも、学校の先生はメイディはお休みじゃないのね。国鉄職員のように公務員法を破るわけにもいかないだろうし、センセイだもの。


あ、高校(私立)の先生達は校庭で赤旗を振ってデモってたかな。JRがまだ国鉄だった時代は、いつも午前中くらいまではストライキで運休で、動き始めたら登校するんですけど、結局、授業は無かったり、あっても校長や教頭や、日教組以外の先生や講師のヘンテコ(音楽の先生が化学の時間にやってきて、日教組批判をぶちかましたり)な授業だったかも。


で、ハロウィンですが、あの南瓜のランタンは魔除けだそうで、お墓に飾るらしいです。長崎の初盆みたい。その日、お墓の敷地をぐるっと囲むように棚を作って提灯をいっぱい飾り、その中で、花火をしたり爆竹をならして、飲んだり喰ったり大騒ぎするんです。あれは魔除けではなくて、いいとこへ行ってくださいね、こっちは勝手に楽しくやってますから、どうぞ心おきなくっていう意味らしいです。


ハロウィンに登場するお化けや妖怪のなかでは、案山子が好きです。とっても不気味可愛い。こちらの唐傘のお化けに似てるかも。映画『ET』も思い出します。シーツを被せられたETがとっても可愛かった。

誰が作ったのか、良く出来てる


そういえば、ハロウィンには篝火やランタンを炊くから、欧米では放火が多いのだとか、便乗放火、火付け盗賊。あの世のものたちより怖い、この世の悪者達。日本はどんどん所得の格差が広がってきて、労働組合にも入れないパートやアルバイトが多数を占めてきたようです。そろそろ火付けでウサを晴らす階層が出現するんじゃないかしら。


それでも一度、ハロウィンのアイルランドを経験したいな。でも、もうロリーはいないのね。今夜は「Moonchild」でも聴こう。