生存報告

kyopin2006-12-17

闇の中からこにゃにゃちわ


あらら、気がつけばもう12月の半ばを過ぎていました。少し太りました。風邪はひいてません。日記書きをサボってた間に、10本ほどビデオを観ました。


実相寺昭雄氏追悼として『 姑獲鳥の夏』 
昭和27年の温室にワイヤーバスケットはなかろうとか、あの花(曼陀羅華or朝鮮朝顔)も、あの時代にダチュラとは呼ばなかったのじゃなかろうかとかなんとか、ツッコミどころはさておき、京極堂さんがいやん。和服を着こなしてないんだもん。でも、あの変な坂道や原田ともよちゃんは良い。お屋敷や着物なんかも良い。妙なアングルや緑っぽい色調も良い。全体のおどろしさは原作のイメージに引けを取らないかも。


仲谷昇氏追悼として『カノッサの屈辱
第5,6回放送分「律令ディスコ国家の成立と文化」他。にゃはは。やっぱり最高、中谷昇の真面目で浮世離れな学者風は。味のある役者がまたひとりいなくなってしまいました。この番組を初めて見たとき、どうしてこんなのにこの大俳優がって思ったものでしたが、その重々しさと人間の味が是非とも必要だったんでしょう。あの頃のフジテレビのあの時間帯は楽しかったなぁ。ああ、昭和は遠くなりにけり。


この頃とみに勢力を増しているような右傾の風に吹かれてみるかと
亡国のイージス』『男たちの大和
どちらも思ったほどナショナリズムの強い作品ではありませんでした。まぁ、見方によるのでしょうけどね。でも、観る人によって印象が変わるというのは、人間ドラマとして、もしかしたら良い作品なのかも知れません。


ガーロフレンドのいしさんが来てくれたので
GARO BOX』と『悪魔のようなあいつ Vol1』
GARO BOX』は、やっぱり「姫鏡台」が流れると、きょしゃーんはこっぱずかしくて一緒に観てられなくて、キッチンに立ったりりして席をはずして、そわそわざわざわうろうろ。。。それでも2回、まわしましたとさ。そして、美しさの極みのようなじゅぅりぃぃぃぃ。若山富三郎の悪魔的演技。藤竜也の妙に妖艶な笑み。尾崎紀世彦の長科白一人芝居の絶妙。岸辺修三(一徳)やデイブ平尾が醸す時代の風味。いやはや濃厚です。


真田広之とチャンドンゴン共演『プロミス』
綺麗でしたぁ。真田が大きく美々しく、チャンも息を呑むほど美しく映し出されていました。監督さんは誰だったのかしらん。このチャンさんが大声で怒鳴るCMが大嫌いなので、観るのをためらっていたんですけど、ええ俳優やぁ。苦しくって悲しくって、檻の中でも平気なのって感じのストーリーや四つ足で走り回る奴隷も面白いとおもいました。カラスの羽のマントの男のデザインをはじめ、衣装もロケーションも最高。もう一回、観てもいいな。


あとはなんだっけか、忘れちゃった。


さっき観たのは覚えてる。『狸御殿』
死霊の盆踊り』みたいの(んなワケはない)かなぁと思って見始めましたが、もう少し普通の面白味がありました。平幹二郎扮する安土桃山がいい。その時代の豪華絢爛と刹那的な男女の美がデフォルメされて、おお、これぞエンタテイメント。一日中バックグラウンドとして流していてもいいかも。あー、音楽がちょっとなんだかなかな。光の女という役で美空ひばりが登場って書いてあったけど、あれが美空さん?よく分かんなかったです、ガスレンジのお掃除しながら観てたので見逃したのかな。子供の頃に観た宮城まり子?の『狸御殿』のほうが面白かったような。。ミュージカルは苦手ですけど、ここまでお伽噺の舞台仕立てなら、特有のいやらしさを感じないですむので、わたしには吉とでました。