こわれもの

kyopin2007-06-17

しょぼーんポーちゃん


ポーちゃんは22歳までお達者に生きてるっていうのに、10歳にも満たないわたしのボストン193は、あーもー! 切れた弦はすぐに張り替えていただきましたが、その後一週間も経たずして、高音部ではあっちこっちに高次倍音が発生しまくり、梅雨入りもあってか、中音部ではあっちこっちが下がり、ところによってホンキィトンクざんす。


ジョプリン弾いてろってか。もう気が狂いそうです。暢気にナンチャッテホーミーしているばやいではありません。また調律師さんを呼ばなきゃ。調律師さんがまた半ベソかいたらやだなぁ。。。ああ、自力で調律と整音ができたらどんなに便利でしょう。それならホンキィトンクも楽しめそう。


大バッハは調律にも長けていたそうです。その頃の鍵盤楽器が現代のピアノほど扱いにくい頑固者でなかったとはいえ、羨ましい限りです。あの「平均律曲集」の平均律の誤訳問題も、もしかしたらバッハ自身の楽器は、現在の平均律に近い調律で、原語のウェルテンペラメントは「ほどよく、なだめすかした調律」と解釈すべきと言う学者もいるほどです。


わたしもどちらかというと、そっち派。文字通りの「平均律曲集」願望派です。その時代に24の調があることは理論上のことであって、♯や♭がいっぱい付く調は、ほとんど幻のようなものだったそうですから、新しモノ好きで、研究者のバッハなら、平均律だって作りだしていても不思議ではないと。


あー、そんな途方もない発明はともかく、自分の楽器を自分でチューニングできないなんて、ほんとうに情けない。そんな楽器ってデキソコナイじゃないかしら。あーもー。


にゃんちゃってメニュエット