子どもの頃に聞こえてきた音楽

kyopin2007-07-13

今様ゴスロリに耐性があるのは、
'60ベビードールを知っているからだにゃ


夜、TVのスヰッチをひねったら(今時ひねらないだろ引くんだよ、それは日立のポンパ! 古!)『魔女の宅急便』の中ほどでした。中世風の音楽ねぇ。『風の谷のナウシカ』では、飛ぶシーンはミニマルでしたわ。『幻魔大戦』はエマーソンでした。それらを観た時も、今の子はいいわねぇと思ったものです。


知らず知らずのうちに、その時代の一番新しいものや、流行の先駆けが耳に入ってくるなんて、なんて素敵なことだろうと。


でも、よく思い起こせば、わたしの世代だって、『鉄腕アトム』のイントロでは全音音階を聴いていたわけで、お陰でか、ドビュッシーの音楽が取っつきにくいなんてことはありませんでした。


ベートーヴェンピアノソナタのそこここがROCKに聞こえる人も、50年代生まれ以下には少なくなさそうです。時が進んで、すっかり多数派かも知れませんし、良いことかどうかは解りませんが。


明治時代の人たちは、どうやって西洋音楽をお勉強してきたんでしょう。バッハからドビュッシーくらいまでが一気にドっと入って来たんでしょうに。三拍子や、裏打ちや、シンコペーションも取れなかったろうし、和音もなかった邦楽育ちの教師たちの苦労がしのばれます。


嗚呼、「子どものうちに今様が聴けるとは羨ましいことでおじゃる」なんて殿上人も言ってたかも知れず、時は巡ります。