遊星より愛をこめて

kyopin2007-08-15

妖怪ユキダンゴ


お暑うございます。あんまりな暑さの連続で、22歳のポーちゃんが逝っちゃうんじゃないかと心配でエアコンつけっぱなしな、地球にキビシィきょしゃーんであります。


終戦記念日っていつも晴天じゃありませんか。なんか雨の終戦記念日の映像が思い出せません。今年もたくさん終戦特集番組を見ました。毎年毎年、もう飽きた、うぜーよって人もいるかもですが、ひとつくらいは観て、考えて欲しいと思う中年になってしまいましたわ、わたしも。


はだしのゲン』の実写版やってましたね。最後の1時間程だけ観ました。子役さんたちがとってもうまかったです。下の子は顔立ちや髪型が現代的で、お母さんとふたり、きれいすぎでしたけどね。お父さんが中井貴一だったのかな。昔の実写版の三國連太郎さんの印象が強いですけど、中井さんも好演だったんだろうな。


わたしが見た1時間だけではナンですけど、原作ほどの恐ろしさはなかったみたいですね。子供達にも観て貰うためにはしょうがないかな。原作やアニメを観て、トラウマになっちゃった子もいますもんね。わたしも正視できず、ササっと捲ったシーンもあったと思います。


しかし、ソフトタッチはいいんですけど、千の風とのタイアップはやめて欲しかったです。エンディングはチャンネル変えてしまいました。ほんとにあの歌っていいですか?わたし、わかんないです。


『鬼太郎の見た玉砕』でしたっけか、タイトルがあやふやですが、これが非常によく練られていておもしろかったです。香川照之さんが怪演。水木しげるにソックリ。研究したんでしょうねぇ。榎木孝明さんの冷たさと苦渋の表情も良かった。大友良英さんの音楽も素晴らしく、水木さんのお話らしく幻想もユーモアも織り交ぜられていて、つらいけど、もう一回観たい作品でした。


なにも原爆に焼かれた赤剥けの残酷写真を小学生に観せよなどとは思いませんが、戦争に巻き込まれた人々の惨めさを、こういういい作品でトラウマになるほど心に焼き付けるのは悪くないと思います。


市民が虫けらのようになぶり殺しされるのが戦争。ナガサキヒロシマは復興できたけど、今の核兵器ならたった一発でも廃墟になってしまうのは間違いなく、複数ならば、運良く地球の形を残したとしても、ケロイドが癒えるのには途方もない時間がかかるのだということ。


水爆ゴジラ登場くらいで済めばいいけど、ヒトが、悲しむ心さえも失ったウルトラセブンのヒバク星人になってしまっては、後悔すらできませんから。バケモノとして退治されて、無かった事にされますから。