長崎から船に乗って

kyopin2007-08-21

札幌も忘れちゃいけにゃい


神戸とか横浜って冠がついている食品は美味しそうです。だからよく騙されます。なにかハイカラな、舶来=上等なイメージがいまだにあるんですね。山と海のある街、外国に開かれた港のある街、美味しいに違いないと。


近くのお店で「神戸」の文字のついた神戸製のパンに何度か騙されてました。これほど美味しくないパンも今どき珍しいというほど、60年代の給食のパンくらい不味いのです。で、同じお店で、今度こそは騙されないぞーっと、「神戸」の文字のないパンを買ったのに、やっぱり美味しくない。


で、このメーカーも覚えておかなきゃと袋の裏の製造者を見てみたら「株式会社オイ●ス」ですって。しかも神戸製。ちょと笑う。オイシクナイスよ。社長さんは2ちゃんねらなのかな。もっとおべんきょしてくださいな。


昨日は「長崎」に騙されました。「長崎の味」って書いてあった揚げかまぼこです。これが美味しい。ほんとに長崎の味だーってパクパク。じゃぁ、騙されてないじゃないって? だって、製造者はここ愛知県の三好町ですもん。。


でも、きっかり長崎の味でしたわぁ。長崎産の鰯のすり身に笹掻き牛蒡をまぜて揚げたもの。三好町でも美味しければいいや。


60年代に名古屋に引っ越してきた当時、一番飢えていた味でした。昔は全然無かったんですよね。まだまだ流通が悪かったのか、需要が無かったのか、デパートの長崎物産展なんかでも見かけなくて。


たまに長崎に里帰りすると、祖母が何を食べたいか聞いてくれるんですけど、いつも、揚げかまぼこと高菜漬けを所望していました。揚げかまぼこは白い上品なのじゃなくて、鰯や鯵を使った黒い下品なの。高菜漬けも青いのじゃなくて黄色い古漬けが好きな、イヤな子どもでした。


もうそれだけで、白いご飯が美味しいんですよねぇ。あの頃の名古屋の市場では腐った魚が売られていると恐怖していました。それですっかり肉喰い人種になってしまったほどです。


それから鯨の末広や尾の身もリクエストしてたかなぁ。これも子どものクセにってよく笑われましたが。鯨はもう長崎でも高価すぎて、なかなかいただけないようですねぇ。霜降りの尾の身はチョーコーの生醤油で。末広(畝須ウネス)は、扇形のかたまりを1.5ミリ厚さにスライスして、酢醤油や辛子酢味噌をちょいとつけて、、、あはぁーん、堪らない。


この頃は、鯨を食すのがちょいと憚られるというか、なんとなく可哀想に思うようになっちゃいましたから、手に入らなくて丁度良いかもですが。今夜はこれから島根のちくわをいただきます。やっぱり少し黒くて、コリコリしてそう、初体験です。


長崎猫