一年に一度くらい

kyopin2008-02-14

ほっとどっぐ


バレンタインデーは、年に一度だけ女性が男性に愛を告白しても良い日、という習慣が日本に現れたのは60年代の終わり頃だったでしょうか。わたしが知ったのはそれくらいの時期でした。あの時代、プロポーズは男性がするもので、女性からなんて、まだまだ、はしたないことだったのですねぇ。


でも随分、男女平等な風潮が濃くなりつつあって、まことにタイムリーなチョコレート業界のシカケでありました。ええ、乗せられましたとも。。嗚呼、ヒロくんは元気かしら。家業の不動産屋さんを継いでバブルで大儲けして、いやんな髭おやじにでもなってるかしらん。それともハンサムなままかしらん。


年に一回というのがいいのです。コンビニ業界のシカケた節分の恵方巻もしかり。だいたい、立って食べる、一気に食べる、手掴みで食べる、丸ごと食べるという、まぁ、普通、日ごろ子どもが禁じられていることを堂々とできるのです。子どもは大喜びでしょう。


今の子供達より昔の子供達の方がうんと厳しく躾られていたように思います。勿論、大人も。でも年がら年中、因習的モラルやお行儀に縛られていては息苦しいので、ハメを外しても良い日が、ちゃんと作られていたのかもしれません。お祭りなんかもそんな日のひとつとして機能していたのじゃないかしら。


ポスターがセクハラだといわれて、貼るのを自粛したお祭りが今夜行われていました。すっぽんぽんになっちゃう人もいるらしく、なるほどーと思いましたが、あんな風に神事にことよせて、思いっきりオトコを見せつけ、大騒ぎする夜があるのは良いことだと思いました。あのポスターはわたしもビジュアルとしていやんでしたけど、あのようなお祭りのある町には暴行事件が少ないのではないかと思ったことでした。


でも、いくらお祭りでも子どもに歩き喰いなんかはさせちゃいけませんね。9年前、不幸なシチュエーションが重なって、4歳の男の子が綿飴の割り箸が口蓋から脳に刺さって亡くなってしまわれた事件がありました。救急で診察した当直医が民事裁判にかけられ、無罪の判決が出ていました。ほっとしました。


大人は、好きで超危険なお祭りに参加して大怪我したり、ヘタしたら死んじゃったりすることもありますが、それはそれで本望でしょう。4歳はまだまだ、お祭り初心者ですもの、ハメの外し方を教えるのは大人のつとめです。


バレンタインがはじまった60年代、歩行者天国でペロペロキャンディやホットドッグを食べ歩きする、お行儀悪さの快感を覚えたわたしの世代がイケナイのですね。もう少しお行儀の良かった昔の日本人に戻った方がいいかもしれません。もう遅いのかな。





こら!盗み食いすんじゃない!