100.000年後の安全
100.000年後の安全(←注!クリックすると、いきなり放射能測定器のGGG音が鳴ります)を観てきました。ひとことで言うと、とても美しい映画です。
核廃棄物を地中深く埋めることで最終処理とする、ということについて考えるドキュメンタリ。普通にゆっくり考えれば思いつくような事ばかりで、それほどの驚きはありませんでしたが、まだあまりゆっくり考えたことのない人や、若い人には、いい機会なので是非観て欲しいと思います。
原発推進の政治家や経済人達がこれを観て、とても恐ろしいことだと思い当たったとしても、欲が先にたつのできっと気が変わったりはしないのだと思います。
原爆の悲惨さを、被爆者や幾多の語部が話しても、「そういう残酷で驚異的な武器だからこそ持ちたがるのだから、体験談や伝聞や啓蒙作品は役に立たない」という意見があるのと似ています。
観た後、「だから止めよう」と思う人と、「これしかない」と思う人と、「これなら大丈夫」と思う人が居るのだろうなと思いました。それはドキュメンタリの創り方として正しいのかも知れません。
とにかく、ヴィスコンティかキューブリックかと思うような映像と音楽は素晴らしいです。
名古屋シネマテークで観てきました。47席のミニミニシアターです。
千種区今池は、大通りを一本裏に入ると、こ〜んな街並み。このビルも古いです。昭和の臭いがプンプン。「匂い」じゃなくって「臭い」です。なぁんか下水っぽくて。所は2Fですけど、アングラだぁ〜。
こんな階段を上がって行くのです。昔は上がるほどにお便所臭かったけど、今日はさすがにそれはなかったです。何年ぶりかしら。懐かしい。
行き(昇り)には気がつかなかったんですけど、この階段、手すりがコンクリートだったら、まるで先日書いた私の悪夢の階段です。
ご丁寧に、今日は放射能マークまであります。夢の中の私は、こんな階段を下へ下へ何段飛ばしで、そのうちには浮くように降りていくのです。映画自体も、地下深くの施設の話ですから、悪夢とごっちゃになってしまって、そりゃもう怖いこと怖いこと。途中でひぃぃぃ〜って声ならぬ雑音を出してしまった箇所もありました。
一番印象に残ったのは、いかにもフィンランドらしい雪原に四つ足を踏ん張ったトナカイ(たぶん)。それはそれは美しい森をバックに、ポトポトポトって糞を落とすのです。気高い野生動物の糞は雪の中に何事も無く埋もれて行くのです。