雨の日は映画館へ

ここも昭和な街並みです。でも↓の記事の今池と違って、昭和からずっとそのまま残っている街ではなくて、新しく昭和風にデザインされたような路地です。

ノスタルジックではあるけれど小奇麗な飲み屋の路地の、手前左は御園座、右奥角は東鮓本店。どちらも老舗。

突き当たりに見えてくるのは伏見ミリオン座。2005年、22年ぶりに復活した昭和時代に謳歌した名画館です。miliomの王冠も、ロゴも昔のままで、懐かしくてほろっときます。ただ、昔は納屋橋ミリオン座だったかな。

名古屋の伏見はオフィス街。このあたりは昔からサラリーマンの憩いの場であるとともに、ちょっとした映画館街でもありました。

納屋橋というのは、このすぐ側にある大正ロマンな橋です。昭和時代、その袂には何件か映画館が集まる名宝会館というビルがあり、映画館の他には、戦前生まれの人に愛されたダンスホールがあり、私たち戦後の者には、イタリア料理のジローがオシャレな溜まり場でした。

納屋橋が掛かっているのは堀川。昭和40年代ごろはそれはもう汚くて臭いドブ川に成り果てていましたが、今はすっかり綺麗で、屋形船も復活、川沿いには沢山のオシャレな飲食店が出来ています。その昔は御園座に歌舞伎がかかるときは、役者さんたちが船でお練りをして昇って来たそうですが、川が蘇ったおかげで、お練りの復活も、たまには見られるようです。

雨の日の休日はお散歩がてら映画館へ足を運んでいます。頭の白い人が多いせいか、街並みごと何処もノスタルジックな雰囲気で、のんびりした気持ちになれて、なかなか良いです。