似すぎていて余計悲しい
このコの拾い主一家の一週間の避暑中、預かることになりました。必ず迎えに来るという条件で請け負ったものの、里親が見つからない限り、その一家にこのコを返せば処分場行きなのです。きっぱり断れなかった私が一番悪い。
愛するものを亡くす悲しみをもう味わいたくない。黒田くんを見送ったら、もうお仕舞いにすると、そう決めていたのに。イヤ、イヤ、もう嫌。なんて馬鹿な私。
ずっと情緒不安定で、感情爆発と戦っている私が20年後、70代でその悲しみに耐えられるような気がしないんです。でも一週間後、このコを殺させるために返すこともできないです。
少しずつ、みぃみぃのことを考えない時間が増えていたのに、このコが来てからは、あれやこれや思い出されて辛いです。本当に馬鹿だった、決然とできなかった。