桃山時代の狛犬さんたちに遭う

ぜひ観たいと思ってた愛知県美術館の「魔術/美術」展が、24日に終わってしまうので駆け込みしてきました。それについての県美のブログはこちらから

ルドンの版画やら、エッシャーのメタモルフォーゼ絵巻物やら、山本芳翠の浦島図、それからごくごく個人的に興味の付きない閃輝暗点コレクションであるシャガールやミロ、クレーの作品など、なんやらかんやらシビレるわけですが、ちょっと予期してなかったものに出会えました。

「木造獅子狛犬」 


前にも会ってはいるのですが、今回はなにか全然こちらの心の鏡が違っていて、その胸の豊かさ、前足の踏ん張り、背骨の逞しさ、その背に残る水色の彩色、尻尾の神々しさ、何もかもが美しくて健気で、観ているうちに涙が溢れて止まらなくなりました。

なんだろう、この感動は。今、思い出しても涙がこみ上げて来ます。嗚呼、行って良かった。


そして、我が家へ帰れば空が桃色でした。