私が7歳の時、名古屋に引っ越して来た日も雪でした。寝台特急さくら号が関門海峡を抜けて本州に入った頃、うっすらと雪が積もっていたような記憶があります。

いや、目が覚めた頃、つまり名古屋の西にたどり着いた頃だったのかも知れません。街のどこからでもすぐそこに山の斜面が観える長崎とは違い、どこまでも平野が広がっている殺風景な雪景色でした。

ああ、でも、大名古屋ビルヂンクを見上げた時、雪が積もっていた覚えがありません。ただ、こんなふうに雪が舞って白く霞んでいたような……50年前の記憶ですもの、そんなものです。

素晴らしい写真を見つけましたので、ほんとにほんとに、さよなら、大名古屋ビルヂングとして貼っておきます。


msn産経フォトよりお借りしました。